会話の『聞く』『考える』『話す』の配分をコントロールすること。威圧的な態度を取られた時の対処法
こんにちは🦑
みなさんは会話の『聞く』『考える』『話す』の割合は何対何対何ですか?
私は仕事中 7(聞く):2(考える):1(話す) くらいだと思います。
🦑「いやそれ何の話?」
実は会話は、とても複雑な注意力を要するものなんだという話です。
会話ってムズカシー!というのはイカの項目から🦑
会話に必要な『注意力』
動物は幸運なことに生きていく中で『注意力』という脳機能を身に着けてきました。
注意力は主に4つの分類があり
『持続的注意』=集中力。2時間の映画を見続ける
『選択的注意』=スーパーの戸棚から欲しいお菓子を探して手に取る
『転換的注意』=集中している時でもチャイムの音に気付いて玄関に行ける
などがあります。
これらは会話にも必要ですが、円滑な言葉のキャッチボールをするために必要な注意力、それは…
分配的注意力です。
テレビを見ながら会話をする、歩きながらスマホを見る(非推薦)…など複数の事柄に注意を分配する脳機能です。
この能力、日常会話にもとても重要な役割があるんですよね!
そう、私たちは会話に必要な能力『聞く』『考える』『話す』の3つに自在に注意を向けながら言葉のキャッチボールをしてるわけです。
🦑「会話って何気なくできるけど、実は複雑なことなんだね」
そう、そして健康な人はこの今、どこに注意を向けるかを意識的にコントロール出来るのです。
冒頭に書いた私の『聞く』『考える』『話す』の割合は7:2:1です。
これは言語聴覚士の仕事上、患者さんの話を聞き、引き出し、整理するというのが重要と考えているからです。
『話す』ことよりも、『聞く』ことに重きを置いています。
会話に『注意力』が必要な理由
作業中でも相手の話に1%でも注意を向けていないと会話が出来ません。
『聞く』『考える』『話す』にバランスよく注意を配分すれば良い会話になるでしょう。
しかし配分を間違えて、8:1:1等になると、どうでしょうか。
それぞれ『聞きすぎる人』『考えすぎる人』『話過ぎる人』に分けて考えてみました。
『聞きすぎる人』
授業ならば相手の話をずっと聞いていることに問題ありません。
しかし聞くことだけに注力すると、いざ自分が話す場面でうまく言葉が出てきません。
相手があなたからの返答を期待しているならば、聞きながら次に何を話すか準備しなければなりません。
『考えすぎる人』
相手の話から自分独自の思考の世界に旅立ってしまう人。ワクワクする、モヤモヤするなどの感情も溢れてくると、聞きもしない・話もしない状態に陥ります。
相手に上の空なのか?と思われる前に、聞く・話すに注意力を向けなおしましょう。
『話すぎる人』
自分の話に夢中になり、相手が置いてけぼりになっていることや退屈になっていることに気づかない、相手の発言を遮ってしまうなどは良いコミュニケーションとは言い難いと思います。
重要なのは「今ちょっと話過ぎてるな」「聞いてるだけで精いっぱいになってるな」という自覚を持つことです。
普段のコミュニケーションを思い出して「聞く」「話す」「考える」のどの割合が自分は高いのか考えてみましょう🦑
威圧的な態度を取られた時の『配分』
なぜこの記事を書いたかというと、職場で威圧的な態度をとってきた人がいたためです。
その時の自分を思い返すとロクな返答も出来ず、思考もフリーズ寸前。
『聞く』ことだけに神経を使っていました。
縮こまってたわけですね。
人は危機感を覚えると、どうしてもそれに対して全神経を集中してしまいがちです。
この場合相手の威圧的な言葉から自分を守るために『聞く』に集中してしまいました。
なので『聞く』ことでなく、『考える』『話す』に 自分の注意を向けてみます。
すると一方的なコミュニケーションになりにくく、対話の余地が生まれてくるので、反論や議論がしやすくなるんですよね。
相手も因縁をふっかけてきてるわけではないので(恐らく)、強く迫られた時でもきちんと考えて、相手に思いを伝えることを意識すると良いと思います。
自分はこの方法で圧をかけてくる人にも自分の考えで説明できるようになりました。「ちゃんと聞いてるの?」と思われるかもしれませんが、考えて、話す準備をしているならば、そちらの方が大事だと思います。
まとめとして
・会話の『聞く』『考える』『話す』は自分で配分をコントロールできる
・自分はどの配分が高いのか考えてみる
・お客さんの話を聞く時、怒っている人と話すときなど、状況によって配分を変えてみる
あ~コミュニケーションって大変ですね。
ではでは🦑