『マンガでわかる神経伝達物質の働き』は可愛い「挿絵」で脳と心のことが分かる良本!
ありすちゃんのファンアートってこの世に何枚あるのだろう…
こんにちは🦑
脳内の神経伝達物質ってご存じですか。アドレナリン、セロトニンなどはテレビでもよく紹介され、最近はかなりメジャーな言葉になりましたね。
するめは「こうするとアドレナリンが出て興奮する」、「ああするとセロトニンが出てリラックスできる」…などテレビやネットでかいつまんだ情報を何となくは知ってはいましたが、改めて勉強したいと思い入門書を読みました。
今回読んだのは『マンガでわかる神経伝達物質の働き』です。
どんな本なのか見ていきましょう🦑
『マンガでわかる神経伝達物質の働き』のポイント」
- ①脳の働き、ヒトの行動や心理に神経伝達物質が深く関わっていることがわかる
- ②ポジティブになれる神経伝達物質の出し方
- ③「挿絵」のありすちゃんが可愛い
①~③を一つずつ見ていきましょう!
①脳の働き、ヒトの行動や心理に神経伝達物質が深く関わっていることがわかる
さまざまな感情や心の動きは、脳内で働いている神経伝達物質の種類と量によって決まるのだー本書「はじめに」より
はじめに言っておくと、マンガで楽しくわかる…のような本ではなく、割と教科書的な本です。脳の仕組みや神経の働きなど興味のない人はとっつきにくい話かもしれません。
ヒトが起こす行動や心理にのみ着目したい人は3章の『おもな神経伝達物質とその働き』からでいいかもしれません。
重要なことは『何となく今日は気分が良い』、『何となく今日はやる気が起きない』というような心の動きには理由があるということを理解することです。
なぜ理解しておくべきなのか?
それは知っていれば神経伝達物質を利用して興奮しているなら落ち着けるように、憂鬱なら元気になれるように、と自分をコントロールできる可能性があるからです!
②ポジティブになれる神経伝達物質の出し方
私たちが平常運転でいられるのは神経伝達物質が絶妙なバランスを取っているからです。ドーパミンなどの興奮性の神経伝達物質が多すぎると興奮したり、攻撃的になったり、逆に少なすぎるとうつ病になってしまいます。
がむしゃらすぎるのも良くないですが、行動するにはリラックスしてるだけではなく、神経の興奮も必要!だから私たちはほんのちょっと興奮してる状態の方が元気に動けるのかもしれませんね。
興奮性の神経伝達物質とは?
セロトニン:精神の安定、意欲
ドーパミン:快感、喜び、攻撃
アドレナリン:不安、恐怖、怒り、意欲
これらは一例です。この興奮性の神経伝達物質が過剰に分泌されても困りますが、不足すると様々な気分障害に陥ります。
というわけでセロトニンの分泌方法を少し紹介。この本でも6ページほど使って紹介されているくらい重要な物質の一つです。
・朝日を浴びる
睡眠中休止状態だったセロトニンが分泌され脳も覚醒します。朝スッキリ起きられないのはセロトニンの働きが悪いと言えます。セロトニン不足になると寝起きが悪く、ずっと眠っていたくなっちゃいます。
・食物から取る
乳製品であるヨーグルト、チーズ、大豆、肉類、バナナなどには食物からしか摂取出来ないトリプトファンが含まれています。セロトニンはトリプトファンから生成されるので、これらの食物を積極的に取り入れましょう。
・リズムのある運動をする
ウォーキングやジョギングなどもセロトニン生成に大きく関わっています。朝の散歩やジョギングは効率的にセロトニンを取り入れる方法と言えるでしょう。
③「挿絵」のありすちゃんが可愛い
この本を買った理由の8割くらいは表紙のありすちゃん…と言うのは言い過ぎかもしれませんが野口哲典先生の絵が本当に可愛らしい…
最初イラストは別の方が描いてると思っていたので、サイエンスな話と分かりやすいイラストの挿絵をお一人でこなすことに憧れを感じました。
ただこの記事のタイトルからして「挿絵」「挿絵」と連呼しているように、この本『マンガでわかる』わけではなくイラストは補足的な扱いです。それでもこの神経伝達物質という小難しいテーマを親しみやすくさせているのは間違いありません。
以上、『マンガでわかる神経伝達物質の働き』の書評とさせて頂きます。
脳や神経の話は日常にも深く根付いてるものなので、興味のある方はぜひこの世界を覗いてみて下さい。楽しくなりますよ~🦑
ではでは🦑